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ゴム通 > たのしく学ぶゴム素材「まとめ」

楽しく学んできたゴム素材シリーズ、ついに最終回です。これまで紹介してきたゴム素材は、どれも個性派揃い。「結局、どれを選べばいいの?」と迷ってしまったあなたのために、今回は全素材の特徴を整理し、選び方の極意を伝授します。これさえ読めば、ゴム選びは怖くない!
これまでの「ゴム素材の旅」を振り返って
やあやあ、輪ゴムちゃん。ついにここまで来たのう。
天然ゴムから始まって、前回の「絶対王者」フッ素ゴムまで、主要なゴム素材を一通り制覇したぞ!
天然ゴムから始まって、前回の「絶対王者」フッ素ゴムまで、主要なゴム素材を一通り制覇したぞ!
博士、お疲れ様です! 最初はどれも黒いゴムに見えましたけど、中身は全然違う性格なんですね。
でも……正直に言うと、種類がいっぱいで頭がごちゃごちゃしてきました。
でも……正直に言うと、種類がいっぱいで頭がごちゃごちゃしてきました。
はっはっは! 無理もない。プロでもカタログを見ながら悩むものじゃよ。
そこで今回は、素材を整理する前に、少しだけ「ゴムの歴史」を振り返ってみようか。そうすれば、なぜこんなに種類が増えたのかがわかるはずじゃ。
ここから話すのは、あくまで「ゴム選びの考え方」の目安じゃ。本気の設計では、必ずメーカーのカタログやデータシートも確認しておくれ。
そこで今回は、素材を整理する前に、少しだけ「ゴムの歴史」を振り返ってみようか。そうすれば、なぜこんなに種類が増えたのかがわかるはずじゃ。
ここから話すのは、あくまで「ゴム選びの考え方」の目安じゃ。本気の設計では、必ずメーカーのカタログやデータシートも確認しておくれ。
【歴史トリビア】ゴムはこうして広まった!
歴史ですか? ゴムって、昔からこんなにたくさん種類があったんじゃないんですか?
とんでもない! 最初は「天然ゴム」ひとつだけじゃった。
簡単に言うと、ゴムの歴史は「ベタベタとの戦い」と「戦争による不足」の歴史なんじゃよ。
簡単に言うと、ゴムの歴史は「ベタベタとの戦い」と「戦争による不足」の歴史なんじゃよ。
ゴムはこうして広まった!歴史の流れ
- コロンブスの発見
もともと南米の原住民がゴムの木の樹液(ラテックス)でボール遊びをしておったんじゃが、その様子をヨーロッパ人として初めて記録した一人が、コロンブスと言われておる。

- グッドイヤーの革命(加硫法の発見)
昔の生ゴムは、夏はベタベタ、冬はカチカチで使い物にならなかった。しかし1839年、チャールズ・グッドイヤーが「硫黄を混ぜて加熱する(加硫)」方法を発見し、今の「弾力のあるゴム」が完成したんじゃ。 - 合成ゴムの誕生
その後、世界大戦で天然ゴムの産地が戦場になり、ゴムが手に入らなくなった国々が「人工的にゴムを作ろう!」と研究した。そこで生まれたのがSBRなどの「合成ゴム」なんじゃよ。
へぇ~! 最初は使い物にならなかったり、戦争がきっかけで新しいゴムができたり……。
必要に迫られて、どんどん新しい仲間が増えていったんですね。
必要に迫られて、どんどん新しい仲間が増えていったんですね。
うむ。人間がより過酷な環境(高温や油の中など)でゴムを使いたいと願った結果、これだけの種類が生まれたというわけじゃ。
では、そんな進化の歴史を経て揃った「ゴム・オールスターズ」を、チームごとに解説していこう!
では、そんな進化の歴史を経て揃った「ゴム・オールスターズ」を、チームごとに解説していこう!
基本の「汎用ゴム」チーム(NR・SBR・ブチルゴム)
まずはゴム界の一般市民、もっともスタンダードな二人じゃ。
ゴムの元祖である「天然ゴム(NR)」は、とにかくよく伸びて強い、まさに弾力のエース。そして、それを人工的に模倣して品質を安定させた優等生が「SBR」じゃ。
この二人はコストが安く、タイヤや履き物などで大活躍しておるが、共通の弱点がある。わかるかな?
ゴムの元祖である「天然ゴム(NR)」は、とにかくよく伸びて強い、まさに弾力のエース。そして、それを人工的に模倣して品質を安定させた優等生が「SBR」じゃ。
この二人はコストが安く、タイヤや履き物などで大活躍しておるが、共通の弱点がある。わかるかな?
はい! 「油」と「日光」ですよね?
外に置きっぱなしにするとボロボロになるし、油に触れると溶けちゃう。だから、室内や、油を使わない場所が得意なんですね。
外に置きっぱなしにするとボロボロになるし、油に触れると溶けちゃう。だから、室内や、油を使わない場所が得意なんですね。
ちなみに、汎用ゴムの仲間として忘れてはならんのが、「ブチルゴム(IIR)」じゃ。
空気やガスを通しにくくて、タイヤチューブやボールの内袋など、中身を逃がしたくない場面のスペシャリストなんじゃ。耐候性や耐薬品性もそこそこ良いが、油にはあまり強くないから、「密封したいけど油は少ない」ような用途で力を発揮するぞ。
空気やガスを通しにくくて、タイヤチューブやボールの内袋など、中身を逃がしたくない場面のスペシャリストなんじゃ。耐候性や耐薬品性もそこそこ良いが、油にはあまり強くないから、「密封したいけど油は少ない」ような用途で力を発揮するぞ。
何かに特化した「スペシャリスト」チーム(NBR・EPDM・CR)
ブチルゴムもすごく頼もしいですけど、まだまだほかにも仲間がいるんですよね?
うむ。しかし汎用ゴムには、どうしても「油」や「屋外」といった環境が苦手なんじゃ。
そこで、その弱点を克服するために生まれたスペシャリストたちが彼らじゃ。
まず、機械油に触れてもへっちゃらな「NBR(ニトリルゴム)」は、まさに油の番人。パッキンなどによく使われるのう。直射日光やオゾンにはそれほど強くないから、屋外で使うときはカバーなどの対策も大事じゃ。
逆に、日光や雨風にさらされても長持ちする「EPDM」は、屋外のタフガイじゃ。エンジンオイルや燃料油には弱いが、水・蒸気・一部薬品には強い、という特徴もあるぞ。
そこで、その弱点を克服するために生まれたスペシャリストたちが彼らじゃ。
まず、機械油に触れてもへっちゃらな「NBR(ニトリルゴム)」は、まさに油の番人。パッキンなどによく使われるのう。直射日光やオゾンにはそれほど強くないから、屋外で使うときはカバーなどの対策も大事じゃ。
逆に、日光や雨風にさらされても長持ちする「EPDM」は、屋外のタフガイじゃ。エンジンオイルや燃料油には弱いが、水・蒸気・一部薬品には強い、という特徴もあるぞ。
でも博士、NBRは日光に弱いし、EPDMは油に弱い……。
「油も屋外もどっちも!」っていうワガママな時はどうすればいいんですか?
「油も屋外もどっちも!」っていうワガママな時はどうすればいいんですか?
そこで登場するのが、バランス型の「CR(クロロプレンゴム)」じゃ!
油にもそこそこ強く、屋外でもそこそこ耐える。さらに燃えにくい。飛び抜けた性能はないが、大失敗もしない万能選手じゃな。迷ったらCR、という手もあるぞ。
油にもそこそこ強く、屋外でもそこそこ耐える。さらに燃えにくい。飛び抜けた性能はないが、大失敗もしない万能選手じゃな。迷ったらCR、という手もあるぞ。
性能がずば抜けた「ハイエンド」チーム(ウレタン・シリコーン・フッ素)
シリコーンゴムはキッチン用品でもおなじみですよね。
そして……最後はやっぱり、あの人ですね?
そして……最後はやっぱり、あの人ですね?
うむ! 耐熱、耐油、耐薬品、耐候性……総合的に性能の高いハイエンドゴム、「フッ素ゴム」じゃ!
他のゴムが溶けてしまうような場所でも、彼なら耐えられることが多い。ただし、すべての薬品に万能というわけではないから、最終的には必ずメーカーのデータシートで確認しておくれ。
それに、価格も王様級に高いから、ここぞという時の「最後の切り札」じゃな。
他のゴムが溶けてしまうような場所でも、彼なら耐えられることが多い。ただし、すべての薬品に万能というわけではないから、最終的には必ずメーカーのデータシートで確認しておくれ。
それに、価格も王様級に高いから、ここぞという時の「最後の切り札」じゃな。
【実践編】迷ったときの「ゴム選びフローチャート」
特徴はわかりましたけど、実際に注文するときはどう考えればいいですか?
「安くしたい」のと「長持ちさせたい」のでいつも迷っちゃうんです。
「安くしたい」のと「長持ちさせたい」のでいつも迷っちゃうんです。
よい質問じゃ! プロはこうやって「消去法」で絞り込んでいくんじゃよ。
Step 1:油に触れるか?
- YES → NBR、CR、フッ素、ウレタン(条件による。ガソリンが不可のケースもあるので注意)
(天然ゴム、SBR、EPDMはここで脱落!) - NO → 油の点では全種類OK(このあと見る「屋外」「高温・薬品・摩耗」の条件は別じゃ)
Step 2:屋外で使うか?(日光・オゾン)
- YES → EPDM、CR、シリコーン、フッ素
(天然ゴム、SBR、NBR、ウレタンは対策なしでは厳しい!)
Step 3:特殊な環境か?(高温・薬品・強摩耗)
- 高温(200℃付近) → シリコーン、フッ素
- 高温(100〜140℃) → EPDM、CR、NBRの高耐熱グレードで対応可能な場合あり
- 強烈な摩擦・荷重 → ウレタン(熱には弱いので注意!)
- 薬品 → フッ素、EPDM(薬品の種類による)
そして最後に「コスト」じゃ。
性能を満たすものの中で、一番安いものを選ぶのが賢い設計というもの。
例えば、「油に触れるけど、室内で使うパッキン」なら、わざわざ高いフッ素を使わなくてもNBRで十分、となるわけじゃな。
性能を満たすものの中で、一番安いものを選ぶのが賢い設計というもの。
例えば、「油に触れるけど、室内で使うパッキン」なら、わざわざ高いフッ素を使わなくてもNBRで十分、となるわけじゃな。
まとめ:適材適所でゴムを使いこなそう!
なるほど~!
「最強のゴム」がいいゴムなんじゃなくて、「その場所に合ったゴム」がいいゴムなんですね。
私、ちょっと賢くなった気がします!
「最強のゴム」がいいゴムなんじゃなくて、「その場所に合ったゴム」がいいゴムなんですね。
私、ちょっと賢くなった気がします!
その通り! 輪ゴムちゃんも立派なゴム博士になれそうじゃな。
ゴムの世界は奥が深いが、ここで紹介した素材たちを理解していれば、身の回りのゴム製品の大部分は説明できるはずじゃ。
ゴムの世界は奥が深いが、ここで紹介した素材たちを理解していれば、身の回りのゴム製品の大部分は説明できるはずじゃ。
たしかに、タイヤやホース、パッキンやキッチン用品まで、どのゴムかイメージできるようになってきました!
これからも新しい素材や技術が出てくるかもしれんが、基本は同じ。
「環境」と「目的」を見極めて、ベストなパートナーを選んでおくれ!
「環境」と「目的」を見極めて、ベストなパートナーを選んでおくれ!
はいっ! 皆さんも、ゴム素材選びに迷ったら、またこの連載を見返してくださいね!
ありがとうございました~!
ありがとうございました~!
もっと知りたいゴムの不思議!
……と言いたいところじゃが、実はまだ伝えたいことがあるんじゃ。
えっ? まだあるんですか? もう頭がいっぱいですよ博士~!
ふふふ。素材の次は「トラブル解決」と「形の不思議」じゃ。
例えば「ゴムの色が他のものに移ってしまった!」という事件や、「スポンジの泡には種類がある?」といった疑問。
ここからは【番外編】として、もっとディープな世界を案内するぞ。ついてくるかな?
例えば「ゴムの色が他のものに移ってしまった!」という事件や、「スポンジの泡には種類がある?」といった疑問。
ここからは【番外編】として、もっとディープな世界を案内するぞ。ついてくるかな?
そう言われると気になります……!
わかりました、ゴム素材の番外編、行ってみましょうー!
わかりました、ゴム素材の番外編、行ってみましょうー!
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