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料理って食材選びが大切ですね。ゴム加工も同じ。ゴムは多種多様です。油に強いもの、薬品に強いもの、屋外での使用に適しているもの、硬さもいろいろ。ベストな製品作りにはふさわしい素材選びが不可欠です。このページでは代表的な素材をご紹介します。ゴムにはどんな種類があるのか押さえておきましょう。
切ったり削ったり、加工向けにも使われるシート
ひとことでゴムといっても、その種類は実に豊富です。すべてのゴムについて詳しくご紹介することはできないので、代表的なゴム素材を8つとりあげて特徴をご説明いたします。素材選びのヒントになさってください。なお、このページではおもにシート類をご紹介しています。gomu.jpではシート以外にもさらに、丸棒やスポンジなどもラインナップしています。
一般的な合成ゴム「クロロプレンゴム」 |
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略号が「CR」のクロロプレンゴムは、汎用性の高い合成ゴムです。耐オゾン・耐候・耐薬品性に優れ、耐熱・耐寒性も良好なゴムです。多くの点で平均から平均以上の特性を持ちます。「ネオプレン」と言われることもありますが、これは開発元のデュポン社の商標名です。
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耐油性を求めるなら「ニトリルゴム」 |
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略号「NBR」のニトリルゴム(または、アクリロニトリル・ブタジエンゴム)は、耐油性に優れる合成ゴムです。燃料油・潤滑油用パッキング素材やオイルシール、自動車向けシール・ガスケット素材等に使われています。ただし、耐候性に劣るため屋外使用には不向きです。
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"打たれ強い"のが「ウレタンゴム」 |
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耐摩耗・耐油・耐候・耐寒性に優れ、大きな荷重に耐える能力があり、優れた反発弾性を持っています。また、衝撃により破壊されにくい素材です。機械的強度もあります。言わば“打たれ強いゴム”なんです。略号は「U」です。またウレタンゴムは、大別するとポリエーテル系とポリエステル系の2種類があります。ポリエーテル系は加水分解を起こしにくく、ポリエステル系は耐油性、機械的強度、耐摩耗性においてポリエーテル系より優れているものの、加水分解を起こしますので湿気のこもる場所での使用は要注意です。
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熱さ寒さに強く衛生的な「シリコーンゴム」 |
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略号が「Q」の衛生的なゴム、それがシリコーンゴムです。耐熱・耐寒性が高いゴムです。食品関連で使用されています。ただし、通販サイトで紹介しているシリコーンゴムの多くは工業用途向けで、食品衛生法の適合試験を受けていません。ちなみに、このゴムは「シリコン」ではなく「シリコーン」というのが正しい言い方のようです。(注意:シリコーンゴムは、他の黒いゴムの影響を受けて変色したり、経年劣化で黄変したりすることがあります。)
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(ほかにも数多くの種類があります。「シリコーン」でgomu.jp内を検索してください)
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高性能なゴム、それが「フッ素ゴム」 |
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略号「FKM」。耐熱・耐油・耐候・耐薬品性などが他のゴムに比べ特に優れています。このようにフッ素ゴムは高価で高性能なゴムのひとつですが、耐寒性に劣るという弱点があります。それで、寒冷地でのパッキンには不向きです。
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フッ素ゴムシート<80> フロロエラストマー venusflon(アウトガス少) フッ素ゴム「FHシート」(薄めのシート)
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よく知られたゴムである「天然ゴム」 |
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略号が「NR」の天然ゴムは、パラゴムノキなどの樹皮から採られるラテックスと言われる乳液を加工してできるゴムです。耐摩耗性・耐寒性・機械的強度などに優れています。ただし、屋外での使 用には適していません。耐油性もありません。
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天然ゴム(NR)シート グリーン (ほかにも数多くの種類があります。「天然ゴム」でgomu.jp内を検索してください)
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摩耗に強い「スチレン・ブタジエンゴム」 |
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「SBR」とも言われるこのゴムは、合成ゴムの中で特に耐摩耗性に優れます。物性は天然ゴムに似ています。水道用のパッキンやタイヤなどに使用されています。耐油性はありません。 |
水道用ゴムシート
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屋外で使うなら「エチレンプロピレンゴム」 |
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耐オゾン・耐候・耐薬品性に優れ、耐熱・耐寒性も良好なゴムです。特に屋外の使用に適した素材です。一方で耐油性はありません。
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エチレンプロピレンゴム(EPT)シート<50>
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物性の大まかなグラフ
素材の特性をグラフにまとめてみました。どうぞ参考になさってください。
※注意事項:グラフで表されている指標は相対的なものでありあくまでも目安です。また、同一の種類・カテゴリーのゴムであっても、製品ごとに物性は若干異なります。より厳密な情報は商品ページもしくは各製品のメーカーに直接お問い合わせください。
硬さについて
無料サンプルのご紹介
実際に手にしてみないと素材の感触はよく分からないものです。大乗的なゴム・スポンジ素材24種類を集めた、無料サンプルもご用意しております。
注意事項
※注意事項:ゴム・スポンジ等の使用用途は様々です。ゴム通では、知り得る範囲で素材に関する情報をご提示いたしますが、素材選定に関する一切の責任を負いかねますのでご了承ください。お客様の責任において幾つかの素材候補で試作・検証を実施され、最終的な素材の選定をされるようお勧めいたします。