接着面の水分、油分、塵埃、錆、酸化膜、その他の汚れは接着力を阻害しますので完全に取り除いてください。
金属面の場合には、表面の錆、酸化膜などを、サンドペーパー、サンドブラストまたはヤスリで研磨して落とし、有機溶剤などにより脱脂洗浄してください。加硫ゴム面の場合も、表面の油脂、離型剤、その他の汚れをサンドペーパーやゴム用ヤスリなどで良く落とし、脱脂洗浄してください。
合成樹脂成型品などは、表面に離型剤が残っているものがありますので取り除いてください。

多孔質面の場合には片面に100cm²当り3～4ｇ、非多孔質面の場合には、100cm²当り1～2ｇ程度です。
帆布などの様に吸収面のときは、2回～3回塗りすることが必要です。上塗りは下塗りが殆ど乾燥してからにしてください。

接着面を表面処理してから均一に塗布し、粘着性が殆どなくなるまで溶剤を乾燥させてください。普通5～10分ですが、粘着時の気温、湿度などにより変わります。
塗布面のムラを埋める必要のある場合には、再び１、２度塗布して同様に乾燥させてください。
溶剤を揮散させてから両面を貼り合わせて、指圧またはハンドローラーなどで良く圧力を加え密着させ、気泡欠陥部の残らないようにしてください。
最大接着強度を得るには溶剤が完全に揮散することが必要で、溶剤の揮散吸収が可能な多孔面の場合は10数時間後に実用強度に達します。金属などの非多孔面の場合は24時間以上を要します。
2.再活性法
作業工程の都合上乾燥時間がうまく取れない場合、乾燥時間の長短によって均一な接着力が得られにくい場合に再活性法を用いてください。
接着剤を塗布し、あらかじめ完全に乾燥させておき、貼り合わせ作業の直前に熱または溶剤によって接着剤の皮膜を活性化して貼り合わせてください。