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上手な接着剤の選び方
ゴム通 > 上手な接着剤の選び方

接着剤はとても便利で身近なケミカル製品の一つ。でも、なぜ接着できるのか、そのメカニズムは今もって謎の部分も多いとか…。接着剤と一言で言っても、その種類や用途は千差万別。このコーナーでは、サイトでご紹介している接着剤を取り上げ、上手な使い方をご紹介します。

どうしてくっつくの?

「接着」とは、物と物との間に働くいろんな力によって、両者をくっつけてしまうことですよね。強力に接着して、無理矢理引き離そうとすると材料のほうが破断しまうこともあれば、一方、全然くっつかない、なんとかくっついている、といった程度のものもあります。実は、くっつける物と接着剤の「相性」はとても大切なのです。接着にかかわるメカニズムには、1.アンカー効果などの機械・力学的な力、2.ファンデルワールス力など、分子間のもつ引きあう力、3.イオン結合、共有結合、水素結合など化学的に結びつく力などが関係しているようです。実は、まだまだ接着には未知の部分もあるようです。「接着」とは上記の力のうち一つだけが働いた結果というより、複数の力が働いて生まれる結果と考えたほうがよさそうです。(図を参照)

いろいろな接着剤

ゴムの接着に使われるものは、瞬間接着剤、ゴム溶剤形接着剤、シリコーンゴム用の RTV、多様途を特長としているタイプのものなどがあります。エポキシ系接着剤は、金属とゴムの接着に向いているものや、硬化後も弾力性を維持できる特殊なものなどがあります。(通常のエポキシ系接着剤はゴムの接着には向いていません。)

瞬間接着剤
瞬間接着剤は空気に含まれる水分とシアノアクリレートという樹脂がお互いに反応して固まります。量が多いと白化現象が発生します。
接着する前にプライマー処理(専用の溶剤で下地処理をする)をすることで強度が得られるものもあります。
 瞬間接着剤の一例はこちら
 プライマーの詳細情報はこちら
ゴム溶剤形接着剤
合成ゴムなどが有機溶剤に溶け込んでいるタイプの接着剤です。
比較的早く接着強度を得ることができますが、使い方には注意が必要です。接着する両面に薄く塗り、少し時間を置くこと(オープンタイム)が必要です。
 セメダイン 575Fの詳細情報はこちら
 ダイアボンド No.1600 の詳細情報はこちら
 ウエットスーツ用ボンドの詳細情報はこちら
スプレータイプの接着剤
ゴム溶剤系の接着剤でスプレータイプ。
広い面積にさっと均一に吹き付けることができるのでとってもベンリ。
 スプレー接着剤 3M スプレーのり99 詳細情報はこちら
 スプレー接着剤 ボンド 強力G17スプレー 詳細情報はこちら
RTV(シリコーンゴム用)
RTVとは硬化するとシリコーンゴムになるタイプの接着剤です。RTVとは室温で硬化するという意味があるそうです。シリコーンゴム同士の接着に向いています。硬化までに時間がかかりますので、接着にはそれなりの技術が必要です。
信越シリコーン KE42T 詳細情報はこちら
多様途タイプ
硬化後も柔軟性を維持する、という比較的新しいコンセプトのもとに生まれた接着剤です。接着できる素材の「守備範囲」が広く、いろんなものにくっつきます。ただし、絶対的強度の点では他の接着剤と比較すると若干劣る場合もあります。
 セメダイン スーパーXの詳細情報はこちら
 一液湿気硬化型弾性接着剤の詳細はこちら
エポキシ系接着剤
通常、エポキシ系接着剤は柔軟性が不足するため、ゴムどうしの接着には向いていません。セメダイン EP001Kなど柔軟性をキープする特殊なタイプのものを選ぶ必要があります。フッ素ゴムと金属の接着にはエポタックを使用します。
 エポタックの詳細情報はこちら
 柔軟性のあるEP001Kの詳細情報はこちら
 

「どの接着剤を使うの?」

接着剤は相性が大切。ものによっては接着できないものがあります。下表を参考にして接着剤を選定してください。注意:表の内容はあくまでも目安です。接着強度を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

接着の組み合わせ表
接着剤の組み合わせ おすすめ 使えるもの
シリコンゴムどうし RTV 瞬間接着剤
黒ゴム(EPDM を除く)と金属 セメダイン575F スーパーX、瞬間接着剤
黒ゴム同士 瞬間接着剤(EPDMはプライマー処理が必要) セメダイン575F
黒ゴムと樹脂(EPDM を除く) スーパーX(強度は△) 瞬間接着剤
ウレタンどうし 瞬間接着剤 -
ウレタンと金属 弊社にお問い合わせください 瞬間接着剤
樹脂と金属 スーパーX(強度は△) 瞬間接着剤
ゴムスポンジどうし スーパーX、EP001K ウエットスーツ用ボンド
ゴムスポンジと金属 セメダイン575F 瞬間接着剤

注意事項
※本来、接着は永久的な強度を保証するものではありません。
※面積が広いシートの接着には両面テープを選択することもあります。
接着の難しいウレタンやEPDMを瞬間接着剤で固定する場合、接着面は必ずプライマー処理をします。
接着剤は耐熱性や耐薬品性の劣るものがあります、ご使用する環境にご注意ください。
(例:耐熱性が求められる環境での使用を想定したシリコーンゴムどうしを瞬間接着剤で固定するなど。)
※金属や樹脂の種類によっては接着剤が使えないものもあります。

ヒント:接着剤の上手な使い方

十分な接着強度を得るためには、接着剤の種類だけではなく使い方に注意することがとっても大切。種類によって使用方法はまったく異なりますので、説明書をよく読んで使い方を確認しましょう。
このコーナーでは、多くの接着剤に共通している「使い方」をまとめてみました。

コツその 1「準備は念入りに」

接着剤の種類が変われば使用法も変わります。
「注意書き」をまずは十分に確認しましょう。
健康被害や火災を引き起こしかねない有機溶剤が入っているものもあります。十分に換気してください。
瞬間接着剤をご使用の際には防護メガネも必要です。
手袋やマスクも忘れずに。
それから、接着剤を付ける前に、接着する者どうしを組み合わせて、「アタリ」を確認するのも大切ですね。(仮組み)

キレイに仕上げるには、急がず慌てず「まず準備」です。

コツその 2「脱脂をしましょう」

ゴムの表面には製造工程で使用された剥離剤などの油分が残っています。

まずはしっかりと脱脂しましょう。
この時、有機溶剤を使用する場合はマスクを着用して、十分に換気してください。

コツその 3「下地処理剤はとても大切」

接着面の表面をサンドペーパーなどで荒らすことで接着力が増す場合があります。
この時に出る粉はキレイに取り除きましょう。

接着剤によってはプライマーを塗布する必要のある場合があります。
(プライマーとは接着剤ののりを良くするための下地処理剤のことです。)

コツその 4「薄く均一に」

接着剤は必ずしもたくさんつければ OK というものではありません。接着剤の種類にもよりますが、基本的に薄く均一に塗布するのが基本です。

接着剤の役目は、あくまでも物と物との橋渡しなのです。

コツその 5「しっかり固定」

接着剤がある程度の強度に達するまで、しっかり固定することが大切です。
実用強度が確保されるまで、クランプで圧着したり、おもしを載せたり、テープで固定したりしましょう。
すぐにくっつく瞬間接着剤でも実用強 度までひと息固定しておくことが必要です。

「ゴム通の加工情報」で接着の事例をご紹介

画像接着するって、簡単そうで実は結構難しいものです。ゴム通では接着も含め素材の加工を承っております。加工についての情報は、ゴム通の加工情報でご紹介しています。内容は随時更新する予定です。